画面もコントローラーもない Steam Brick:電源ボタンとUSBポートだけのデバイス
(crastinator-pro.github.io)- Steam Deckを旅行中に実際にはARグラスやTVにつないで使うことが多いため、内蔵画面とコントローラーを取り外した小型モードが作られた
- 改造対象は1TB OLED Steam Deckで、ファンだけを残して周辺機器と画面を分離しても、USB出力と外部ドックで起動・操作が可能
- 内部フレームを切って再利用し、元の電源ボタンと吸気口の金属グリルを活かした3Dプリントケースで本体を再構成
- 完成したSteam Brickは193.5 × 126.5 × 21mm、474gで、Steam Deckの約1/3のサイズ、OEMケース比で約4倍小さく、24%軽量
- Valveの承認や保証がない危険な改造であり、
+ボタンがないためBIOSへの入場はLinuxのsystemctl reboot --firmware-setupコマンドで回避する必要がある
Steam DeckをBrickにした理由
- Steam Deckは旅行用ゲーム機として便利だが、バックパックに入れにくく、機内持ち込みのスペースを多く取り、取り出して使うのも面倒だった
- 実際の使い方は内蔵画面よりもARグラスやTV接続が中心だった
- たとえばXReal Air 2 Proにつないだり、TVにつないで使っていた
- 内蔵コントローラーと画面を外せば、もっと小さく軽いデバイスにできるという発想からSteam Brickが始まった
承認も保証もない危険な改造
- このプロジェクトはValveが承認または保証したものではなく、一般ユーザーに勧められるような改造ではない
- 改造されたコンソールがどれだけ長く持つかは分からず、成果物は明示的・黙示的保証なしに「現状のまま」提供される
- 自分で試す場合、コンソールの破損、リチウムバッテリー、電動工具の使用によるけがの危険がある
- 現在の文書は段階別ガイドではなく、どうやったかをまとめた記録に近い
- 質問はGitHub issues pageやredditで受け付けている
画面なしで起動するか確認
- 改造は1TB OLED Steam Deckで行われ、OLEDモデルとLCDモデルの間には一部違いがある
- 最初の関門は、Steam Deckが周辺機器や画面なしでも起動するか確認することだった
- Steam Deck Battery ReplacementとSteam Deck Motherboard Replacementのチュートリアルを参考に、メインボードからファン以外のすべてを取り外した
- この状態でもDeckはUSBでディスプレイを出力でき、外部ドック経由で周辺機器も認識できた
フレーム再利用と3Dプリントケース
- 初期の分解過程で、アルミニウム製と思われる内部フレームを見つけた
- そのフレームをシェルから分離するには画面を外す必要があり、不要な「翼」部分はロータリーツールで切り取った
- 一部のファンおよびメインボードカバーのネジは外部シェル用のネジなので、部品固定のために再装着する必要がある
- ケースは、限られたCAD作業で作られた基本的なシェルに近い
- ボード位置合わせ用のペグが2本ある
- 3DプリントペンでPLAを足して、ボードをケースにさらに固定できる
- 元の電源ボタン用の切り欠きがある
- 吸気口は元の背面シェルの金属グリルをはめ込めるサイズになっている
- ケースはOverture Polycarbonate Proで出力されており、Cyberpunk 2077を動かしても溶けない程度の耐熱性を期待している
- ロゴのカラーアクセントは3DプリントペンでPLAを使って追加した
完成したSteam Brickのサイズと重量
- 完成したデバイスはSteam Brickと呼ばれる
- サイズはSteam Deckの約1/3で、Deck標準のOEMケースより約4倍小さい
- 重量は24%減少した
- 実際の寸法と重量は以下の通り
- 193.5 × 126.5 × 21mm
- 7.6 × 4.9 × 0.8インチ
- 474g
- 16.7oz
使い方と残る制約
- バッテリー寿命はまだ十分にテストされていない
- 未改造のDeck基準では、ARグラス使用時は画面を消した状態のプレイ時間が、画面をつけた状態とかなり近かった
- 違いがあるとすれば、画面やコントローラー部品がアイドル時に消費する電流程度で、その差は大きくないと見込まれる
- 画面を残すとビルドはより複雑になる
- 画面を所定位置に固定する構造が必要になる
- このデバイスは、ケースや画面保護フィルムなしでバッグやスーツケースにそのまま入れる使い方を目標にしている
- 写真のコントローラーは8BitDo Pro 2で、旅行用にはより小さいSN30 Proも使っている
部品、モジュール構想、既知の問題
- ビルドに使われたハードウェアは以下の通り
- 3Mヒートセットインサート 4個
- 20mm 3Mネジ 4本
- このモードの基本方針は何かを追加することではなく、不要なものを取り除くことにある
- 必要なときだけ付け外しできるモジュール式の「hat」の開発も検討中
- 優先度の高い例としては、補助バッテリーとUSBハブを備えたhatがある
- 既知の問題は以下の通り
- 電源を入れた状態で
+ボタンを押してBIOSに入る方法は使えない - Deckが起動可能な状態なら、Linuxで
systemctl reboot --firmware-setupを実行してファームウェア設定へ再起動できる - Deckのインジケーターはオン/オフ状態を知らせないため、Brickの電源が入っているか判別しにくい
- 電源を入れた状態で
公開ファイルとライセンス
- ケース用のSTLファイルはSTL Files for caseで公開されている
- 成果物はCreative Commons Attribution-NonCommercial 4.0 International Licenseでライセンスされている
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