10 ポイント 投稿者 GN⁺ 2025-06-14 | 2件のコメント | WhatsAppで共有
  • HPのCTOだったPhi Mckinneyは、WebOSの技術力を確信してPalm買収を主導したが、わずか49日でプロジェクトが廃棄される過程を病床から見守ることになった
  • 買収直後にCEOが交代し、企業戦略がハードウェア撤退中心へと急変、WebOSは最重要課題から外された
  • TouchPadの発売はアプリのエコシステム不在と準備不足で失敗し、取締役会はわずか49日ですべてのWebOS製品の撤退を決定した
  • リーダーシップ不在と判断フレームワークの誤りが主因であり、これを防ぐためにDECIDEという意思決定フレームワークを提示する
  • 失敗にもかかわらずHPへの信頼を保ち続けており、より良いリーダーシップと思考体系が必要だという教訓を共有している

Making the Case: Why I Believed in WebOS

  • 2010年初頭、HPはモバイル転換の流れから取り残される危機にあった
  • PalmのWebOSは当時、真のマルチタスクと優れたUI、革新的なアーキテクチャにより、社内の詳細な技術デューデリジェンスで高く評価された
  • CTOとしてPalmのコードベースとエンジニアリング能力を自ら分析し、取締役会に買収を強く推奨した
  • HPはWebOSが今後のコンピューティングプラットフォーム競争で差別化資産になると判断していた
  • 2010年4月、12億ドルでのPalm買収を発表し、HPは将来のモバイル市場参入を宣言した

Building the Bridge: Post-Acquisition Integration

  • 買収完了後、PalmチームとHPの製造・サプライチェーン・顧客基盤を活用したシナジー戦略の構築に没頭した
  • WebOSをスマートフォンにとどめず、タブレット、PC、プリンターへ拡張する可能性が議論された
  • 統合と協力の機運が高まっていたその時、予想外の危機が始まった

The First Timing Disaster: Leadership Upheaval

  • 買収から1か月後、CEOのMark Hurdが辞任し、SAP出身のLeo Apothekerが新CEOに就任した
  • ApothekerはIBMのようなソフトウェア中心企業への変革を推進し、PC・プリンター・モバイルなどのハードウェア事業縮小を強く志向した
  • WebOSはハードウェア投資と見なされて障害物のように認識され、新戦略の中核から遠ざけられた
  • 既存戦略の継続を期待していたが、ビジョンの断絶がプロジェクトの土台を揺るがした

The Second Timing Disaster: When I Couldn't Be There

  • 2011年6月末、CTOだった私は手術のため8週間病床にあり、決定的な時期にプロジェクトを守ることができなかった
  • まさにこの時期にPalmとWebOSの将来に関する中核的な意思決定が進められ、CTOとしての戦略的介入や調整が不可能になった
  • TouchPadの発売に関する主要な決定から完全に排除された

Watching The Launch Fail From My Bed

  • TouchPadは2011年7月に発売されたが、iPadと同価格でありながらアプリのエコシステムと品質が不足していたため失敗した
  • 初期販売は27万台のうち2.5万台にとどまり、市場の反応は冷淡だった

49 Days: The Announcement That Ended Everything

  • 2011年7月1日、WebOS 3.0ベースのTouchPadタブレットを発売
  • HPはiPadと同じ499ドルに価格設定したが、アプリのエコシステムとマーケティングで不利で、完成度の不足から失敗の兆候は明白だった
  • 発売四半期の販売は900万台のiPadとは対照的に、TouchPadは実売25,000台にとどまった
  • わずか49日後の8月18日、HPはWebOSデバイスの即時中止を電撃発表した
  • ApothekerはPalmチームとの協議なしに一方的に決定し、プラットフォーム戦略に必要な最低限の時間さえ与えなかった
  • 個人の献身と技術力が一瞬で無視されるのを経験し、無力感を覚えた

The Welcome Back: A Brutal Reality Check

  • CTO復帰初日、HP Labsの食堂で技術者たちに取り囲まれて非難された
  • 「二度と持ち場を離れるな」「CEOと取締役会にはadult supervisionが必要だ」といった厳しい非難を浴びた
  • 技術的判断は正しかったにもかかわらず、不在そのものが非難の対象になった
  • CTO不在の間に行われた破壊的な決定に、個人的責任を感じざるを得ない状況になった

The Scale Mismatch: Context That Should Have Been Obvious

  • Leo Apothekerは年商150億ドル規模だったSAPの出身で、1,250億ドル規模のHPを率いるには組織規模やコンシューマー技術への理解の面で明らかに不適合だった
  • 取締役会がCEOとしての適性(リーダーシップ能力と技術・プラットフォーム評価の適性)を十分に検証せず、組織文化と戦略の乖離が大きくなった

The Personal Aftermath: Choosing Integrity Over Silence

  • HP退社時、体験を外部に語らないことを条件に金銭補償を提示されたが、イノベーション失敗の原因を共有し真実を明らかにするために拒否した
  • この経験が、他のリーダーたちが同様の破局を避ける助けになればよいという立場だ

The Deeper Truth: Why I Still Believe in HP

  • 個人的な損失と批判にもかかわらず、現在までHP株を1株も売っていない
  • 現CEOのエンリケ・ロレスとHPE CEOのアントニオ・ネリを高く評価している
  • 彼らはHP内部で育った技術基盤の戦略的リーダーであり、HPの強みである技術的卓越性・戦略的思考・運営に基づくイノベーションを体現すると信頼している

根本的な教訓: 知能ではなく思考体系の問題 - The Painful Lesson: Intelligence Doesn't Predict Decision Quality

  • WebOS騒動は、知能や善意だけでは良い決定は生まれないという教訓を与えた
    • 体系的な思考フレームワークがイノベーションに関する意思決定の質を左右する
  • 主な思考の誤り:
    • 問題定義の誤り: 「HPをソフトウェア企業に変える方法」だけを考えた
    • アイデンティティ中心の思考: ソフトウェア企業という個人的アイデンティティに従ってWebOSを排除
    • トンネルビジョン: 同時進行していたAutonomy買収にのみ集中
    • 時間的圧力: 49日はプラットフォームの成功を判断するにはあまりにも短すぎた
  • この種の思考パターンは他の企業や産業でも繰り返されていると分析している

The Birth of Better Thinking: The DECIDE Framework

  • 失敗の分析を通じて、イノベーションの不確実性が高い状況での意思決定体系としてDECIDEフレームワークを提案する:
  • DECIDEフレームワーク:
    • Define: 本当の意思決定の本質を定義する
    • Examine: 思考過程の認知バイアスを点検する
    • Challenge: 前提条件を体系的に検討する
    • Identify: イノベーション文脈における意思決定の落とし穴を特定する
    • Design: 明確に区別される複数の代替案を設計する
    • Evaluate: イノベーションに適したエビデンスベースで評価する
  • 理論的な学術ではなく、実際の失敗から導かれた実践的ツールである

The Question That Still Haunts Me

  • 私が病床にいなければ結果は違っていただろうか?
    • もし療養中でなければ、WebOSにもっと時間を確保したり、より良いフレームワークで結論を変えられたのではないかという疑問は今も残っている
    • 意思決定フレームワークの欠如が、技術力以上に決定的な失敗要因だった
  • 結局、CEOのApothekerもそのわずか1か月後に解任され(WebOS撤退発表の35日後)、取締役会は遅れて問題を認識したが、WebOSのイノベーション価値はすでに失われていた
  • WebOSの技術的遺産はその後、LGスマートTVのプラットフォームなどに成功裏に適用され、モバイルOSにも継続的な影響を与えた
  • HPがこのプラットフォームとエコシステムの価値を主導できたはずだという悔いが残る

Your Innovation Decision

  • 組織が新たなイノベーション技術や機会を評価する状況にあるなら、体系的な思考フレームワークなしに直感や既存事業の論理だけに依存する過ちを繰り返さないでほしいと訴えている
  • DECIDEのようなフレームワークを事前に適用することで、重要な技術イノベーションの機会を守ることができる
  • 「技術が優れていることより重要なのは、意思決定の質だ」
  • イノベーションの判断は直感ではなく体系的思考で行うべきだ

2件のコメント

 
bungker 2025-06-15

おかげで WebOS は LG がうまく活用しているので、心配しないでください

 
GN⁺ 2025-06-14
Hacker Newsの意見
  • 2011年6月末、突然の医療上の危機で8週間入院している間に、HP TouchPadがWebOS 3.0を搭載し、iPadと同じ499ドルで発売されたのを見守った経験の共有。アプリのエコシステムも、マーケティング力も不足していたのに、あまりに急いで発売したため、競争力を持てるはずがなかったという判断。Palmと1年間密接に仕事をしていたにもかかわらず、重要な決定はすでに下されていた点を挙げ、責任回避ではないかという疑問を提起
    • 価格が高かった点は確かだが、議論の余地はある。もう一つの教訓は、このような新製品を成功させるには数年単位の投資が必要だという認識。市場規模の予測を誤ること自体はよくあることであり、成功するアプリのエコシステムも長期的なコミットメントなしには成り立たない事実を強調。Windows Phoneの失敗と似た事例で、アプリのエコシステムを整える前に諦めた点を指摘
    • 当時HPで勤務していた経験の共有。社内全体にアプリ開発依頼のメールが回り、OS向けアプリを作ればPalm Preを無料でもらえたことを思い出す。画面を消すだけの簡単なアプリを作って「鏡アプリ」と名付け、Palm Preをもらった逸話。数年後にPalm Preを復活させようとしたが、バッテリーが入手できず失敗したエピソード
    • 記事の著者が自分の立場やミスを隠すための叙述と、経営陣そのものの失敗をどう区別するか悩む意見。Leo Apothekerのリーダーシップ不在がHPにとって災厄だったため、著者の立場にも共感するという反応。Autonomy買収が代表的な失敗例であり、ソフトウェア経験を売りにしていたApothekerでさえ役割を果たせなかった点を批判
    • 状況判断がやや厳しすぎるようにも見える。問題があると分かっていても、マーケティングや経営陣が、すべて整うまで発売を遅らせてくれることを期待していた可能性もある。価格が半分程度だったなら結果は違っていたかもしれないという意見
    • PalmでTouchPad発売当時、最終ユーザー向けソフトウェアと初期セットアップ体験を担当していた経験の共有。ソフトウェアは準備できていたが、ハードウェアが同世代のiPadに比べてかなり見劣りしたという評価。次のバージョンならもっと競争力があったかもしれないが、CEOの長期的判断の欠如が製品を終わらせたと指摘。当時のHPが製造原価以下でPCを売り、市場シェアだけを誇っていた雰囲気も回想
  • 問題の本質は著者の不在ではなく、Leo Apothekerの経歴とHPのリーダーシップ職務の間にあった乖離だという主張。SAP時代のApothekerの経験値はHPの小さな事業部の売上規模に近い程度だったのに、HP全体を任せた取締役会こそ問題だったという見方。経営には事業実体への具体的な理解と経験が必要だという教訓を強調。どんなCEOでも座らせれば成功するわけではないという認識
    • 経営の一部要素は事業に依存しないかもしれないが、90年代以降のMBAや経営学教育が、「経営は事業内容と無関係な万能機能だ」という誤った信念を生んだ問題を指摘。MBAさえあれば、どんな大企業でも同じように経営できるという幻想を批判
    • CEOだけでなく、技術企業でもDirector以上の職位になると実質的な能力不足が繰り返されるという体験談。リーダーシップのスキル格差を隠すために各種メトリクスや報告書が量産されるだけで、実質的な改善はない。もしこうしたメトリクスが効果的なら、すでにNavy SEALs級の組織力ができていたはずだという自嘲気味の洞察
    • 技術知識なしにCTOの座に嘘で就いた人物の実話を紹介。正式な学位や成績もないのにMBAを取得してCTO職を得たが、6か月で辞め、なお自信だけは残っていた例。技術組織を率いる際に実務理解がないことがどんな結果を招くかへの警告
    • 業界経験がなくても大成功するCEOの例と、長年の業界経験の末にようやく平凡なリーダーになる場合が併存するという観察。優れたCEOを生み出す方程式は誰にも分からない未知の領域だと認める
    • LeoはHPへ転職したのではなく、SAPで契約更新に失敗して辞任したのだという事実を想起。SAPが手放した人物をHPがすぐ任命した格好だという皮肉
  • HPへの信頼を告白した著者の姿勢が気になったというユーザー。数十年にわたりHP製品は粗悪そのもので、DVシリーズのノートPCの頻繁な故障と訴訟、不快なトラックパッドや脆弱な筐体など、コンシューマー向けHP製品への失望体験を列挙。プリンター分野でさえソフトウェアや消費者欺瞞、隠れたコストなどで信頼できないブランドだと酷評。HPブランドはYugoより嫌われるという評価
    • HPノートPCでも低価格帯は粗いが、ProBookおよびZenbookラインでは確かな好印象があったという共有。ProBookは修理のしやすさまで優秀で、Zenbookも発熱を除けば全体として信頼性とサポートが良かったと言及。低価格機を避ければHP製品も悪くなく、低価格機を売るすべてのメーカーは自然と品質低下のイメージを持たれるという見解
    • 著者がHPとの縁を切っていない点に注目。役立つ人脈のために橋を焼かない賢さであり、結局のところ著者の態度は実質的に妥協、あるいはシグナル送りだという分析
    • HPのエンタープライズ事業は現在、別会社のHPEとして分社化されている事実を想起。著者はブログでHPとHPEの両方を保有していると明かしたと説明
    • HP株を1株も売っていないという著者の言及を指摘。今なおHPへの信頼を強調するのは、経済的利害関係があるからかもしれないという見方
    • HPは2010年当時と今ではまったく別の会社だという説明。かつて名声の高かった企業だった時代を懐かしさとともに語る。質問自体は妥当だと認める
  • 8週間不在の間に製品が発売され中止までされたという時間軸が合わないのでは、という疑問。製品27万台が計画的に生産されており、当然それ以前から決まっていたはずだという指摘。責任回避ではないか、あるいは著者が前段階の話を省いているのではないかと疑う
    • 値下げしたときに製品が爆発的に売れた事例を指摘。失敗の要因はWebOS自体を放棄した決定であり、正解は価格引き下げ・問題修正・次期製品準備を繰り返すことだったという見方。当時のAndroid機の完成度は低く、WebOSのほうがはるかに先を行っていた点を強調
    • Palm PreとTouchPadの熱心なユーザーとして、初回発売はやや荒削りだったがレビューは好意的で、安くなった途端に一気に完売したと回想。核心的な問題は完成度不足ではなく、「iPad並みの価格でiPad級の品質」という不可能な目標設定だったという指摘。市場定着には忍耐と長期的なコミットメントが必要であり、リーダーシップが戦略にコミットしてこそ成果が出ると主張。大規模プロジェクトには、始めた後にぶれない忍耐が不可欠だという助言
    • 著者が勘違いしているのではなく、CEOの好みでプロジェクトが中止され、少数だけが擁護したまま消えていった状況だったという意見。実際の問題はプロダクトと市場の不一致であり、一度の失敗分析すらせず撤退したのが惜しい。著者は自分のミスより他部署に責任を押しつけているように見えるという感想
    • HPがPalmを買収してまだそれほど経っていない状況では、計画された出荷量の責任はPalm側にあった点、市場規模の予測すら担当範囲ではなかった可能性があるという指摘。この種のプラットフォームにはもともと数年単位の投資が必須だったという背景
  • 新任CEOの立場では、Palm買収はすでに損失案件と見なされており、TouchPad失敗とCTOの責任回避が今後の戦略を示していたのだという解釈。WebOSは優れていたが、HPはAppleと競争できる立場にはおらず、さらに多くのモバイル機器を出しても損失を膨らませるだけだっただろうという現実的な分析
    • WebOSは技術的には素晴らしかったが、失敗の原因はプロダクトマネジメント不在にあったという意見。TouchPadの価格設定は新興プラットフォームに不利で、GTM(市場投入時期)の決定はCTOの責任ではない点、WebOSの潜在力は単なるタブレットを超えていたのにHPがすべて捨てたことへの惜しさ。ソフトウェアとサービスへの転換に不慣れだったHPの背景も説明
    • HPはAppleと十分に競争し得る立場にあり、必ずしも1位でなくても利益を出せたはずだという強調
    • CTOには同情するが、HP TouchPadの発売が忘れられないほど混乱していたのは事実だと想起。アプリのエコシステム不足や完成度の低さなどは、8週間の不在で説明できる話ではないと批判
    • WebOSが当時、第3のプラットフォームになり得る潜在力を持っていたことへの期待を表明。今日のモバイルUIの基準であるカード型アプリ切り替えやスワイプでの終了などはWebOSに由来するという評価。HPのリーダーシップが短期的な問題に振り回されず長期ビジョンを立てていれば、会社の未来は変わっていたかもしれないという想像。たった1年でCEO1人が会社を壊し得る事例として記録されるべきだという見方。WebOS買収は未来への投資だった可能性があるが、Apothekerはハードウェア中心のHPの本質と異なる方向性に固執し、株主の反発を招いたと分析
    • TouchPadのハードウェアはHP経営陣によってWebOSチームに押しつけられたものだったという証言
  • 当時のTouchPad発売イベントに直接参加した経験。HPが強力なエンタープライズPC事業を土台に企業市場を狙うのかと思っていたが、実際にはコンシューマー向けiPadとの競争ポジションで発表された。企業市場向けに最適化されたOSとハードウェアの組み合わせへの期待が裏切られたという戸惑い
  • 15年ぶりに文章を公開した著者の動機や誠実さ、同僚の責任ばかり強調する態度に疑いはあるが、結局は記事後半の書籍宣伝が本質だという結論。信頼できる自己啓発書に見せようとする印象にうんざりしている様子
    • 著者は自分が信じる話を真剣に書いたのだろうという立場。PDFの本は無料で、CCライセンスであることも確認。長い沈黙の理由として、引退後の時間的余裕や内部からの反発への懸念など、さまざまな事情があり得ることに理解を示す。WebOSがiOS/Androidと肩を並べる競合になれた可能性、CEO1人の判断で大きな未来が消えるという教訓。時間が経てばATI/AMDでもCUDAのような機会放棄を後悔する内幕が明らかになるかもしれないという洞察
    • 興味のない記事なら上位表示を求めるのではなく、ただ読み飛ばせばよいという、Hacker Newsの参加の仕組みを説明
  • WebOSも確かにiOS/Androidに対抗できたかもしれないが、本質的な弱点は「Web UIプラットフォーム」だった点。HPがWebOSを導入しながら、iOS/Androidアプリ並みの性能まで改善する投資を行わなかったことを指摘。サードパーティ製モバイルプラットフォームが消えた主因として、HPとNokiaのリーダーシップ失敗を挙げる
    • WebOSにはWebだけでなくネイティブ開発キットもあった。ワイヤレス充電、当時としてはcutting-edgeなSoC、モダンなMocha UIなど、ハードウェアとUIの面では革新的だった。しかし独自WebkitとJS JITが古く、性能限界に直面しており、急速に進化していたJSエンジンやWeb標準にも後れを取っていた。CPUが当時最高クラスでも、プラットフォーム全体の性能は見劣りしていたのが核心的な問題
    • 競争水準に追いつくだけでは既存エコシステムを崩せないという事実。アプリやアクセサリーのエコシステムに不便を受け入れさせるほど強い差別化がなければ成功できない。WebOSもBlackBerry 10も十分良かったが決定打に欠けて失敗し、Appleだけがleapfrog戦略で市場を揺さぶれたという歴史的文脈を強調
    • NokiaがMicrosoftに買収されるための「意図的な沈没」だったという個人的な陰謀論の紹介。結局Microsoftがモバイルプラットフォーム競争に失敗した現実
  • Palm Pixiへの愛着と、デザインと使い勝手の面で傑作として記憶しているという共有。HP買収の時点からWebOSはすぐ消えるとする内部的な見立てがあったこと、HPがIBMのようにコンシューマー市場を素早く捨てようとしている動きを感じた経験。BlackBerryも当時まだ企業市場で頂点に達していなかったため、HPの戦略判断がコンシューマーではなくビジネス攻略へ揺れた背景を説明
    • Palm PixiでOxyContinを売る面白いミュージックビデオのYouTubeリンク共有 https://www.youtube.com/watch?v=6GMavkkkFtQ
    • WebOSの完成度への追加の同意と、HPがPalm PreとPixiの両方を殺した点を強調
  • HPはソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、アプリストア基盤、グローバル流通網まで、スタック全体を保有していた状況。それにもかかわらず49日でプロジェクトが終了したという事実そのものが、開発者の信頼を築くための最低限の時間すら与えられなかったことを示している。製品の問題ではなく、忍耐力の欠如こそが核心的な失敗要因だと結論づける