- HTML標準文書から XSLT関連の言及を削除 しようとする Pull Request が提案されている状況
- 提案者は、Chrome、Firefox、Safari など主要ブラウザーで関連する 実装バグが報告 されており、テストおよび文書化の課題も進行中だと説明
- 反対意見では、既存ウェブサイトとの互換性問題 と
<?xml-stylesheet?> を削除した場合に XML 文書が壊れる 可読性の問題 が指摘されている
- 一部の開発者は、XSLT が依然として 政府文書、RSS、組み込み環境 などで使われていると強調
- 大手ブラウザーベンダー中心の決定が、ウェブの開放性と歴史的多様性の縮小 につながりかねないという懸念も出ている
Pull Request 概要
主な反対意見
gucci-on-fleek (2025-08-15)
- 利用統計とウェブサイト規模 を考慮すべきだとの主張
- 大規模サイトは更新できても、小規模サイトや個人サイト は何十年も保守されておらず、恒久的な 互換性破壊 が懸念される
XSLTProcessor() の削除は JS 機能を制限するだけだが、<?xml-stylesheet?> を削除すると XML 文書がまったく表示されなくなる問題 が発生
- これまでの古い HTML 機能(
<font>、<align>、<xmp>)は今でも動作する一方、今回は文書自体を壊す 前例のない変更 だと指摘
- 古いアーカイブや大学サイト など重要な資料へのアクセスが遮断される危険性を強調
nomis (2025-08-18)
- XSLT の 具体的な利用例 を提示
- 個人的な利用例
- 複雑な XML データを HTML テーブルに変換
- メモリ制約のあるマイクロコントローラー で動的 XML を静的 XSLT に変換
- libxml2 を丸ごと含む JS polyfill は非現実的 であり、ブラウザーサポートの削除は事実上の再実装強制だと批判
jonsterling (2025-08-18)
- ブラウザーベンダーがウェブプラットフォームを独占的に定義している現実を批判
- XSLT は今なお 多様で創造的なウェブ活用 に貢献しており、削除は Open Web の弱体化 につながるとの懸念
- 「ウェブは私たちみんなのもの」という原則を強調し、歴史と多様性を尊重する必要があると主張
賛成意見と後続対応
- domenic (2025-08-19): 前向きな反応を示しつつ、DOM 仕様における XSLT への言及も更新が必要だと指摘
- mfreed7 (2025-08-19): DOM 仕様についても別途 PR を提出すると回答
まとめ
- XSLT の削除は、ブラウザーの簡素化とモダン化の取り組み の一環として提案された変更
- しかし反対側は、既存文書との互換性、政府・学術データへのアクセス性、オープンウェブの多様性 が損なわれることを懸念
- 今回の議論は単なる技術的選択を超え、ウェブ標準の決定権が誰にあるのか という哲学的論争にまで発展している
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