- Flock Safety が市の承認なしに、以前撤去された車両ナンバープレート認識カメラをエバンストン市内に再設置
- イリノイ州法違反の疑いと 他地域の捜査機関によるデータアクセスを巡る論争 を受け、市政府は今年8月に契約解除とカメラ撤去を要請
- Flock は一部カメラを撤去した後、再び元の場所に再設置し、エバンストン市は即時停止と撤去を命令
- 会社のデータには、一部カメラが引き続き稼働していることを示す状況 が現れており、市の指示違反の可能性が提起されている
- Flock との契約解除手続きが進行中で、法的紛争に発展する可能性 がある
エバンストンとFlock Safety:車両ナンバープレート認識カメラ再設置事件
事件の概要
- 民間監視企業 Flock Safety は、エバンストン市で以前撤去された 固定式車両ナンバープレート認識(Automatic License Plate Reader, ALPR)カメラ を市政府の承認なしに再設置した
- エバンストン市は Flock に対し、法的な停止命令(cease-and-desist order)を発し、カメラの即時撤去を求めた
契約解除の背景
- エバンストン市は8月26日、Flock と結んだ19台の ALPR(固定式18台、移動式1台)導入契約 を、30日後の解除通知とともに撤回した
- イリノイ州国務長官は、Flock が米国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection) に州内カメラへのアクセスを許可していた事実を確認し、これを州法違反とみなした
- また、外部報道によれば、他州の捜査機関 がこのデータにアクセスし、移民関連の捜査に活用した事例も明らかになった
カメラ再設置とモデル変更
- 9月8日までに Flock は既存18台のうち15台を撤去したが、その後これらのカメラを同一または類似の場所に再設置した
- 大半は既存の 公共街路灯設備 に再設置され、一部は専用の設置ポールとともに新しい方式で固定された
- 再設置された機器のうち5台は、従来の「Falcon」モデルではなく、Flock のサイトで宣伝されている 「Standard」モデルに類似したカメラ が使われた
- このうち一部は 太陽光パネルなしで電力線に直接接続 され、市のインフラを利用している
データと稼働状況
- 市政府は指示に従い、8月26日以降 Flock カメラによるデータ収集はすべて停止された と公式に発表した
- しかし、Flock が運営する transparency portal では、カメラと過去30日間に検知された車両数の値が継続して変動している
- 過去30日間の検知車両数は、市の要請どおりであれば速やかに「0」になるはずだが、停止措置から26日が経過した後も、なお 15万台超の車両検知 の数値が残っている
- このため、一部カメラが 稼働を続けながらデータ記録を継続していた状況 がうかがえる
契約解除と今後の見通し
- エバンストン市は 9月26日付で契約を最終解除 する方針を示している
- Flock 側は解除通知に異議を唱えており、法的訴訟の可能性 にまで言及している
- さらに市は、カメラ撤去まで 一時的な遮断措置 も並行して実施している
結論
- エバンストンの事例は、民間監視企業による自律的な機器運用、データアクセス権の統制、地方政府との契約履行の問題 など、新技術導入の過程で起こり得る法的・倫理的紛争の一例である
- 今後、同様の アルゴリズムベースの監視システム を導入する際には、明確な統制と実効的なデータ遮断策についての議論が必要だ
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site:transparency.flocksafety.com