Ask HN: メモやリンクを「ため込むだけ」で、実際の行動に移せていませんか?
(news.ycombinator.com)- 多くの人が Obsidian や Notion のようなツールでノート・リンク・文書を継続的に収集しているが、実際の成果物につながることはまれ、という現象が繰り返されている
- タグやフォルダといった整理方法よりも、今進行中の作業と結びつけて「次の行動」を生み出す段階がボトルネックのように見える
- そこで提案したいアプローチは、「整理ツール」ではなく アクションエンジン という概念が必要なのではないか、というもの
- 現在ユーザーが実際に集中している アクティブなプロジェクトを検知し
- その文脈に合う既存のノート・リンクを 適切なタイミングで再提示し
- 具体的な 次の行動を既存の ToDo ツールに提案する流れを想定
- これによって検証したい核心的な論点は 2 つある
- 何がユーザーの アクティブなプロジェクト文脈を最もうまく表すシグナルなのか
(ToDo アプリ、イシュートラッカー、文書、カレンダー、あるいは頭の中の状態など) - 知識 → プロジェクトのマッチング → 行動提案 → 結果の学習へと続くループの中で
ノイズやプライバシーリスクなしに フィードバックを得る最もシンプルな方法は何か
- 何がユーザーの アクティブなプロジェクト文脈を最もうまく表すシグナルなのか
- これについて、私がコミュニティに尋ねたい質問は次のとおり
- 個人の「セカンドブレイン」が最も頻繁に崩れる地点はどこか
(収集 / 整理 / 検索 / 実行のうちどれか、最近の例も含む) - 現在あなた自身が「アクティブなプロジェクト」だと認識する基準は何で、
そのうちどのデータまでならツールに読ませてもよいか - ノート・リンクをもとに行動を提案する AI について、
絶対に受け入れられない条件 は何か
(プライバシー、過剰な通知、不正確な提案、ワークフロー変更コスト、価格など)
- 個人の「セカンドブレイン」が最も頻繁に崩れる地点はどこか
主な回答のまとめ
整理は先延ばしの一形態になりうる
- nicbou: ある時点で 整理そのものが先延ばし になりうる。セカンドブレイン構築は「実際に仕事をすること」ではない
- ノートは意図ではなく 記憶へのコミット であり、タグ付きで検索可能なデータベースには関心がない
- 業務用 Markdown ノートは数日〜数週間の情報収集の後、ガイドへと変換する
- 紙のノート が大好きで、スケッチ / ToDo / 思考のタイムラインになる
- Obsidian のデイリーノートで日記はつけるが、人生の何かを「デバッグ」するとき以外に特別な用途はない
- visarga: すべてのプラットフォームからデータをエクスポートして RAG データベースにインデックス したが、あまり使っていない
- 過去志向であり、今必要なのは現在志向のもの
- LLM がチャット履歴検索やメモリ機能を使うと 型にはまり、創造性が下がる
- 「アンチメモリーシステム」 の MCP ツールを作成。会話全体のコンテキストなしでモデルを呼び出し、新しい視点を得る
シンプルなシステムで十分
- input_sh: Obsidian でデフォルトで開く 「ルート」ノート には 3 つの一覧だけを表示
- 最近更新したノート、最近作成したノート、お気に入りに追加したノート
- 検索バーとこれだけで十分
- AI には絶対にノートへアクセスさせない: 自分が書いた内容で満たされたセカンドブレインであるべき
- Barrin92: TODO.org ファイル 1 つだけを使い、1 か月以上経ったものは削除
- 年 1 回ノート全体を整理し、なぜ書いたのか思い出せなければ削除
- 生き残るのはたいてい 書評
- AI なしで grep だけを使う。セカンドブレインは デジタルホーディング のように聞こえる
- specproc: 効果があった唯一のものは 紙とペン。1 週間以上は振り返らない
- exe34: org ファイルに grep を使う
- shevy-java: とてもシンプルな todo リスト とテキストファイルを Ruby スクリプトで整理
- 実際の優先順位を決めるのは脳
自分宛てにメールでメモを送る
- aappleby: 興味深いリンクやページを 自分宛てにメール してメモする
- 実際には何もしないが、ときどき「Notes To Self」フォルダを見返す
- 役に立たないものや当たり前のものは削除し、それ以外はそのままにする
- 半定期的な見直しによって間接的に内容を記憶 し、短期記憶をリフレッシュする
- 利点は、「面白いものをコピーする」ことではなく 「アイデアを消化して全体に統合する」 こと
ため込みの実際の価値
- fathermarz: リンク / 論文 / ブログ記事を 参照用 に保管
- 人間の脳は見たものの細かなつながりを結びつけられるが、それが何だったかを常に覚えていられるわけではない
- タグ付きリンクから検索し、めったにないが役立つことがあり、そのときは本当に気分がいい
- kyriakos: セルフホストの Karakeep を使ってリンクを保存
- 1 年間保存したリンクを探しに戻ったのは ちょうど 2 回 だけ
- 後で必要になると思って保管したものの大半は役に立たない
- flexagoon: Karakeep の価値は 全文検索 + AI タギング
- 以前訪れたページや記事にもう一度アクセスしたいのに見つからないことが多い
- 個人用検索エンジン のように機能する
感情的な問題としてのため込み
- laurieg: 1 年間 Obsidian を使っていて、とても価値のあるツールだと思う
- 重要なのは 望んでいる問題ではなく、実際の問題を解決すること に使うこと
- Obsidian は少し散らかった後で秩序を与えるべき
- 大量のノートやリンクを保存するのは一種の デジタルホーディング
- 実際のホーディングと同じく、整理の問題ではなく感情の問題
AI / プライバシーへの懸念
- qwertox: 業務プロジェクト、イシュー / ボード、文書 / wiki、カレンダーのうち、ツールに読ませてもよいものは 何もない
- セルフホスト + オープンソース でなければ不可
- inetknght: AI が自分のマシン上で 100% 動作しない限り、重要なものにはアクセスさせられない
- ビジネス価値のあるノートや個人プロジェクトも含む
- 価格 も問題。週末プロジェクトに 20 ドルはよいが、作業ごとに 20 ドルは無理
- hahahahhaah: サードパーティ AI を組織で承認してもらうための 起動エネルギーが非常に大きい
- Cursor や Loveable 級になるまでは起こらないだろう
個人用「スパイウェア」の構築
- sureglymop: 個人用スパイウェア / データ収集ソフトウェア のプロジェクトを進めている
- MS Recall に似ているが、セキュリティ / プライバシー により重点を置いている
- エージェントがキーストローク、マウスの動き、アクティブウィンドウ、クリップボード履歴、シェルコマンド、閲覧履歴を収集
- データは 暗号化された状態で保存 される
- Obsidian で手動でリンクするよりも、時間的な参照の近接性 の方が有用だという発想
ワークフローと習慣の重要性
- tonymet: 習慣と儀式がツールより重要
- 数日ごとにノートを見直し、それを実際の行動やコンテンツに変換する時間を設けるのが重要
- tunesmith: 問題は 「何でもキャプチャする」 マインドセット
- 自分なりの原則と優先順位を明確にすれば、「ノー」と言う出口 ができる
- MomsAVoxell: ワークフローが核心 であり、仕事はすぐには完了しない
- ユーザーが自分のワークフローを定義し、それを守らせる形へ一般化できる
コラボレーションはため込みを減らす
- dtkav: Obsidian をコラボレーション化するプラグイン / プラットフォーム relay.md を開発中
- 他人と一緒に作業すると 読み手を意識する感覚 が生まれ、ため込み防止になる
- カンバンプラグインで作業を追跡・共有
求められているもの: 対話型セカンドブレイン
- RickS: セカンドブレインが最も崩れる場所? 対話しないこと
- 何が進行中か、何が特異かを理解し、新しい情報に「おっ、これは X に関係あるな」と反応してほしい
- 定期的に「X、Y、Z 領域でこの相関 / 関連アイデアを見つけたけれど……共感しますか?」とポップアップしてほしい
- プッシュ vs プル: セカンドブレインは 能動的なチャットボット であるべき
- 「ノイズ」は頻度より 洞察の質 の問題。プッシュ通知の 80% に「おお、いい指摘だ」と反応できるなら、5 分おきでも構わない
- 私生活も含む: マネージャーへの不満や、サイドプロジェクトをカレンダーに結びつけることなど
検索と取り出しが核心的な問題
- rapjr9: ノートを書く主な理由は 記憶の補助
- 書くとよりよく覚えられ、実行できる可能性も高まる
- AI が提案してくるのは 煩わしい だろう
- ただし、曖昧な検索語や履歴から 正確なキーワードなしで古い情報を引っ張り出す AI は役に立つかもしれない
- haunter: コンテキストベース検索 のあるブックマーク / ノート保存サービスが欲しい
- ブックマークやノートを忘れてしまうのが問題
- 何かを探すときに コンテキストに基づいて表面化 してくれるサービスが必要
- phendrenad2: 何千ものブックマークと、後で対応したいものを持っている
- すべてのブックマークを取り込み、1 日に 1〜2 件のインサイトを浮かび上がらせる AI ツールがあればよいと思う
多様なシステムとアプローチ
- alexsmirnov: Obsidian を Claude code と git と一緒に使っている
- AI 向けルールでタグ、フォルダ、リンクによって整理
- 「inbox」フォルダ内のノートをスクリプトで確認・整形・タグ付けし、適切な場所へ配置
- git diff で結果を確認し、問題があればリセット
- WilcoKruijer: AI に非構造的に話し、特定スキーマに基づいてナレッジベース項目を抽出している
- スキーマ検証ツールで AI にフィードバックループを与える
- allenu: 面白いものは後で参照するために保存するが、具体的な行動項目としては書かない
- 日々の業務ノートは別タイプで、実際にチェックする ToDo リスト を含む
- smeej: Logseq を使い、主要用語に 二重かっこ を使う
- PKM の目的はノートを成果物に変えることではない
- 過去の失敗を繰り返さず、車輪の再発明をしない ためのものだ
懐疑論と哲学的な見方
- komali2: Zettelkasten でも org mode でも GTD でも 大差ないように見える
- 非常に生産的な人々はこうしたシステムを使ってきたし、2,500 年後にも語られる人たちは明らかに使っていなかった
- Stephen King は厳格な執筆日程、George RR Martin はその正反対だが、どちらも世界的に有名な作家
- シニカルに言えば、人生の結果をコントロールできる度合いは サイコロを振る レベル
- phippsytech: 興味はあるがすぐには関われない情報をため込んでいる
- 保存したものが 本当に重要になったときに再び現れないのでは と心配している
- 受動的なラジオ風フィード で収集した情報を要約して再生してくれるものを考えている
- TV のホーディング番組のようで 居心地が悪いほど似ている
- 本当の問題は情報の保存方法ではなく、そもそも保存する価値のあるものを十分にフィルタリングしていないこと
2件のコメント
Hacker Newsの意見
ある時点から、整理そのものが先延ばしの一形態になっていると感じた。
「第二の脳」を作ることは、実際に何かをすることとは別物。
メモは意図ではなく、あくまで記憶を補助する手段にすぎない。私はタグや検索可能なデータベースをほとんど見返さない。
仕事では、テーマ別のMarkdownノートを集めてガイドへと発展させている。
紙のノートも好きだ。スケッチ、やること、考えが時系列で積み重なっていくのが美しい。
使い切ったらスキャンして引き出しにしまう。
日記用にはObsidianのdaily noteを使っている。アプリを開くほうが紙に書くより簡単だから。
特別な用途はなく、人生で何かをデバッグするときにだけ見返す。
関連記事: Things That Aren’t Doing The Thing
私もアーカイブをより「きれい」にする代わりに、実行可能性を高めようとしている。
あなたは保存した情報を知識ベースというより記憶として扱っているように見える。それは妥当なアプローチだ。
ただ、人類とAIの進歩は結局、知識の蓄積と新たな挑戦の進化から生まれると思う。
過去志向になりやすく、現在に集中しづらい。
LLMが会話履歴やメモリを使うと、創造性が落ちるのを感じた。
そこで「anti-memory system」を作り、過去の文脈なしでモデルを呼び出して新鮮な視点を得ている。
モデルには一部の情報だけを公開するよう指示している。情報が多すぎても少なすぎてもだめで、その中間が創造性を刺激すると信じている。
あなたが作るガイドは他人の行動を導くし、個人ノートも結局は行動の一部になる。
私はObsidianを開くと自動で「root note」が開くように設定している。
その中には、最近更新したノート、新しく作ったノート、お気に入りのノートという3つの一覧がある。
検索もよく機能するので、これで十分。
私のノートにはAIが絶対にアクセスしない。これは自分の手で書いた第二の脳だ。
AIは他ではよく使うが、この領域だけは絶対に越えさせない。
むしろAIが「このノートはまとまりのないブレインダンプのように見えるので見直してください」と教えてくれるなら助かる。
もしAIが単にローカルのインデックス化と検索の改善だけを行うなら、それも拒否対象なのか気になる。
今、個人用データ収集/スパイウェアのプロジェクトを開発している。
Microsoft Recallに似ているが、セキュリティとプライバシーに重点を置いている。
サーバー/データストアとクライアントエージェントの構成で、今はLinux向けしかない。
キーボード・マウスイベント、アクティブウィンドウ、クリップボード、シェルコマンド、ブラウジング行動などを記録する。
データは暗号化して保存され、オフライン時もキューに溜めて、復帰時に同期される。
手動のリンクではなく、時間ベースの参照(locality of reference)を基本にしている。
将来的にはスクリーンショットや動画機能も追加する予定。
現在は設計段階で、クライアントイベント保存用のバイナリフォーマットを自作したが、長期的に適切か悩んでいる。
ハードウェア変更、統計解析への耐性、長期保存など、課題は多い。
中核の課題はデータ収集よりもセキュリティ・有用性・長期保守性になりそうだ。
カスタムフォーマットも可能ではあるが、長期的にはスキーマ進化と復旧の負担が大きい。
興味深いリンクやページを自分宛てのメールで送って集めている。
「Notes To Self」フォルダをときどき開いて、役に立たないものは消し、残りはそのままにしている。
この過程には短期記憶をリフレッシュする効果がある。
つまり、すごいものをコピーしているのではなく、頭の中にアイデアを食べさせる過程なんだ。
分類する過程そのものが記憶の助けになる。
ときどき見返すと、忘れていた有用な洞察を再発見する。
私はメモを記憶補助装置として使っている。
書くとよく覚えられるし、あとで見直して価値のないものは捨てる。
リンクはwikiページに保存して検索できるようにしている。
紙のノートは検索できないので不便だ。スキャンも面倒だし、絵は認識されない。
e-paperノートパッドも検討したが、価格と同期の信頼性の問題で保留中。
AIが提案してくるのはわずらわしいが、曖昧な検索語でも過去の文脈を見つけてくれるAIは有用そうだ。
たとえば「guitar pedal DSP」で検索したときに、関連するオーディオのページを見つけてくれるようなもの。
ただし20年分のデータを扱うには、拡張性とコストが問題になるだろう。
長期保存と文脈検索はAIがまだ取り組んでいる課題だが、技術の進歩で可能になると思う。
あなたの「曖昧検索」という発想は、私が構想している意図ベースの提案型AIに近い。
1年前からObsidianを使い始めたが、とても役に立っている。
要は、実際の問題を解決することに使うことだ。
たとえば、連絡先をなくしたのでアドレス帳を作り、運動量を追跡したくてグラフを描いた。
最初は雑でもかまわない。少しずつ改善すればいい。
AIは使わない。良い検索と少しの整理で十分だ。
実際、ノートやリンクを過剰に集めるのはデジタル保存への強迫に近いと思う。
感情的な欠乏を埋める行為なのかもしれない。
多くの「知識管理」は実際には不安管理だ — 保存は前進しているように感じられ、削除は選択肢を失うように感じさせる。
私の場合、入力量を減らすこととレビュー/削除のループのどちらがより効果的だったのか気になる。
また、保存衝動の原因が忘却への恐れなのか、完璧主義なのかも知りたい。
私は「第二の脳」ノートを行動のためには使わない。
面白いものを記録しておくブックマークに近い。
あとでタグ検索して、インスピレーションが欲しいときに参照する。
一方で仕事用ノートは実際の行動と結びついている。
ToDoリストをチェックし、関連するアイデアをリンクする。
ただし、あまり形式張ったものにはしない。作業用スクラッチパッドとして使うのが肝心だ。
アイデアと作業を自動で結びつけてくれる機能があれば役立つか気になる。
私はリンク、論文、ブログ記事を集めている。
人間の脳は小さな手がかりからでもつながりを作り出せるが、正確には覚えていられない。
だからタグ付きリンクを検索する。頻繁には使わないが、当たるときは快感が大きい。
その頻度を高めてくれるツールがあるなら、価値があると感じるか知りたい。
私はリンク、ノート、スクリーンショット、紙切れに至るまで集める癖がある。
特に毎日やったことを記録して、スタンドアップミーティングのときに参考にしている。
そのためにtinyleaps.appというシンプルなノートアプリを自作した。
バックエンドなしでブラウザのローカルストレージに保存され、週次サマリーとエクスポート機能だけがある。
まだ完成ではないが、今でも便利に使っている。
https://tinyleaps.app
ほとんどのToDoシステムの問題は、「すべてをキャプチャしろ」という考え方にある。
しかし本当の集中とは、自分が何者で、何をすべきで、何をすべきでないかを知ることだ。
だから私は個人の原則と優先順位を定義し、それに合わなければ思い切って削除する。
私は Concerns という概念を試していて、同時に維持できるアクティブなプロジェクト数を制限している(たとえば3〜5個)。
残りは「非アクティブ」にして、システムが自動的に隠す。
あなたは何件くらいを維持していて、どんな基準で「アクティブ」かどうかを決めているのか気になる。
> 整理は先延ばしの一形態になりうる
あまりにも痛い指摘です