ソフトウェアは死なない
(open.substack.com)Death of Software. Nah. | スティーブン・シノフスキー (Steven Sinofsky) による a16z ゲストポスト
核心的な主張: AIはソフトウェアを殺すのではなく、より多くのソフトウェアを必要にさせる。 (AIは何を/誰が作るかを変えるが、作られるべき量は爆発的に増加する)
過去の転換事例との比較(いずれも「死ぬ」という予測は外れた)
PC + グラフィカルインターフェースへの移行
- 当初の予測: PCがメインフレーム/データセンターをなくす → 実際: PCの台数は爆発的に増加 + データセンターも同時に爆発的成長
- CLI(コマンドライン)は消えず、クラウド・モバイルの中核基盤として残った
- 結果: Google、AWS、Salesforce など新たな巨大企業が誕生 + 既存企業の一部も生存・変身(シュンペーター的な創造的破壊)
オンライン小売への移行 (1995〜現在)
- 当初の予測: 伝統的小売(ウォルマートなど)の差し迫った死 → 実際: Amazon と Walmart はどちらも兆ドル級の怪物へ成長
- オムニチャネル戦略で既存の強者も生存 + 新しいブランドや形態も継続的に出現
- タイムライン: 1995年の予測よりはるかに長く(数十年単位で)進行中
メディア・コンテンツの転換(Netscape → ストリーミング時代)
- 当初の予測: 既存のメディア・新聞・音楽業界・TV は完全崩壊し、ニューメディア・UGC が代替する
- 実際: Netflix・Spotify など新たなプレイヤーが登場 + 既存メディア企業もストリーミングで復活・成長
- 結果: 25年前より メディアコンテンツ量は爆発的に増加(現代的な過剰供給状態)
核心的な結論: AI時代でもソフトウェアは死なない
投資市場の最近の過敏な反応(「ソフトウェアは死んだ」「ピュアソフトウェアプレーは終わった」)→ ばかげた話 (Nonsense)
今後起こること(5つの展望)
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ソフトウェア量は爆発的に増える
→ AIコーディング/エージェントのためではなく、まだソフトウェアで解決されていない需要の方がはるかに多いため(個人・企業・組織・デバイス全般) -
AIが製品スタックの上位レイヤーへ上がる
→ 銀行・旅行・ショッピングなど産業そのものがソフトウェアで再構成され、より大きく複雑になる(1995年の銀行と今を比較) -
まったく新しいAIベースのツールと体験が生まれる
→ まだソフトウェアで改善されていない生活/業務プロセス >> すでに改善されたもの
→ 自動運転・ロボットなどにより爆発的な新発明が予想される -
ドメイン専門性の重要性が最大化する
→ 顧客と供給者の双方でツールが良くなるほど、各分野ははるかに精緻になる
→ 過去に銀行・コンサルティング・デザイン・法律・医療などで起きたことが繰り返される(いくつかの仕事は消えるが、より多くの専門人材が必要になる) -
一部の企業は淘汰される
→ ただし大半の大きな変化は、投資のタイムライン(キャリア・世代単位)よりはるかに長く進行する
→ 今日の小売・メディア・コンピューティングを2000年と比べてみよう
締めの一文:
“Strap in. This is the most exciting time for business and technology, ever.”
(備えてください。ビジネスとテクノロジーの歴史上、これほど刺激的な時代はありません。)
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