LAO — アイデアを開発AIが実行できる設計書に変えてくれるmacOSアプリ
(github.com/naka98)LAOは、アイデアと開発AIのあいだに置く「設計事務所」のようなmacOSアプリです。
Claude Code、Codex、Gemini CLIのような開発AIを使っていると、アイデアをそのままチャットに投げて開発を始めてしまいがちです。最初は速いように見えても、実際には作ってから抜け漏れが見えてきます。
ログインをどうするか、空の状態をどう扱うか、画面間の遷移をどうつなぐか、データモデルは画面に合っているか、エラー状態はあるか、といったことが後から出てきます。すると、また修正して、また説明して、また修正する流れになります。
LAOは、そのあいだに1つの段階を挟もうという試みです。
アイデア
→ LAOで探索と構造化
→ 画面/フロー/データ/API設計
→ 開発AIに渡せる設計書
→ 実装
最初は、AIエージェントたちをつないで、よりうまく仕事をさせるツールを作りたいと思っていました。ところが、テストを重ねるうちに、
何を作るのかが十分に整理されないまま開発が始まってしまうことのほうが、より大きな問題だと分かりました。
そこでLAOの役割を、開発ツールではなく、開発前段階の設計ツールへと絞りました。
LAOの中では、まずIdeaBoardでアイデアを探索します。AI専門家パネルが複数の観点から方向性を提案し、ユーザーはその中からどの方向が適切かを対話しながら絞り込んでいきます。
方向性が整理できたら、Design Workflowへ進みます。ここではDirectorが作業を画面設計、ユーザーフロー、データモデル、APIといった単位に分けます。各項目はさらにStep Agentが具体的な仕様としてまとめます。
重要視したのは、「チャット内容」を長く持ち回ることではなく、中間結果を構造化された設計情報として残すことです。
長いチャットは、時間が経つと文脈が薄れていきます。人も混乱し、AIも混乱します。そこでLAOは、会話そのものよりも、Work GraphやDeliverable Specのような構造化された成果物を基準に次の段階へ進めるようにしました。
現在実装されている主な機能は次のとおりです。
- macOS SwiftUIネイティブアプリ
- プロジェクトごとのワークスペース
- IdeaBoardベースのアイデア探索
- AI専門家パネルによる方向性の提案
- アプローチの比較と選択
- Design Workflowベースの設計構造化
- 画面、フロー、データ、APIなどの設計項目の分解
- Claude / Codex / Gemini CLIプロバイダー接続
- 設計セッションの保存と作業の再開
- Work Graphベースの項目間関係管理
まだ完成した製品というよりは、私が実際にAIと製品を作る中で経験した問題を減らすために作った、実験的なオープンソースツールに近いです。
特に、次のような方々からフィードバックをもらいたいです。
- Claude CodeやCodexでサイドプロジェクトをよく作る方
- AIに開発を任せる前に、企画や設計を整理するプロセスが必要だと感じている方
- チャットでアイデアはたくさん出るのに、実際の実行にうまくつながらないと感じている方
- AIエージェントが作った成果物を、再び説明したり修正させたりするプロセスに疲れを感じている方
- ソロメイカーや小規模チームで、企画 → 設計 → 開発の流れをもっと構造化したい方
私は今後、AI開発ツールがより良くなるほど、むしろ「何を作るのかを正確に整理する段階」がより重要になると考えています。
開発AIが素早く実装できるなら、間違った方向も素早く実装されます。だからこそ、実装速度より前段の構造化のほうが重要になるのだと思います。
LAOは、その前段を扱おうとする試みです。
まだ不十分な点は多くあります。特にUX、設計書フォーマット、開発AIへの受け渡し方法、実プロジェクトでどの程度まで有効なのかについてのフィードバックが必要です。
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