11 ポイント 投稿者 GN⁺ 4 시간 전 | 2件のコメント | WhatsAppで共有
  • AIによってインターフェース、画像、プロダクトを誰でも生成できるようになり、デザイナーの価値は成果物の量よりも、何が存在する価値があるのかを選ぶ判断力へと移っている
  • AIと組織における委員会型の意思決定はいずれも、嗜好を集めて予測することには長けているが、文脈と意図を理解して方向性を定める**判断(judgment)**までは代替できない
  • iPhoneにおける物理キーボードの廃止、Mastercardのブランド名省略、New York TimesのSnow Fallのように、重要なイノベーションは既存の嗜好や測定値を最適化するのではなく、まだ経験されていない未来に賭ける決定から生まれる
  • 協業がオーナーシップに取って代わると、最も強いアイデアはすべてのステークホルダーを少しずつ満足させる安全案へと弱まり、委員会型デザインは失敗よりも、有能だが記憶に残らない成果を生みやすい
  • 審美眼(Taste)は、優れた仕事や歴史、タイポグラフィ、構成、インタラクションに触れることで形成され、責任を担って不完全な情報の中で選択し、その結果を引き受けるとき、リーダーシップにつながる判断力になる

生成能力より重要になった選択能力

  • AIはインターフェース、ビジュアル、コンセプトを数秒で生成できるようにし、デザイナーの価値は、より多くの成果物を生み出す能力だけでは説明しにくくなった
  • 重要な能力は、生成された選択肢の中からどの成果物が存在すべきかを見抜くことにある
  • 組織では、人々が品質を見分けられないからではなく、整合、妥協、承認の段階が増えることで判断が薄まるという問題が起きる
  • AIがデザイン判断を代替できるのか、そして組織がすでに判断を集団的嗜好に置き換えているのかは、同じ誤解から出発している
    • 十分な人数の同意やデータが集まれば、正しい答えが得られると仮定している
    • しかし審美眼は、嗜好を集めたり数値化したりするだけでは形成されない

審美眼と判断の違い

  • 審美眼は、優れた仕事に繰り返し触れ、デザインの歴史、比率、タイポグラフィ、インタラクション、構成などを学び、何がよいのかを一貫して見分ける能力から始まる
  • 強い決定を下せないデザイナーは、自信よりも内面の参照ライブラリが十分に形成されていない場合がある
  • 品質を見分ける能力だけでは不十分であり、その認識を行動に移す責任があるとき、審美眼は価値ある形で機能する
  • 何がよいのかを見分けることと、何が実際に存在すべきかを決めることは、互いに異なる能力である
  • AIと現代の組織は、人々が何を好むかを識別することには熟達しつつあるが、次に何をすべきかを定めることには限界がある

AIが学習するのは嗜好であって判断ではない

  • 生成AIが膨大な人間の制作物を学習し、ランキング、比較、強化学習、嗜好データを活用する中で、「AIが審美眼を学習する」という見方が登場している
  • モデルは、すっきりしたインターフェース、バランスの取れた配置、なじみのあるナビゲーション、十分な余白、抑制されたタイポグラフィが肯定的な反応と結びつくパターンを、大規模に捉えることができる
  • しかし嗜好は人々が何を選ぶのかを示すだけであり、判断はなぜそれが正しい選択なのかを決めなければならない
  • AIはデザインの意図を理解しない
    • 要素を取り除いたとき、明瞭さが高まるのか、個性が失われるのかを判断できない
    • 慣習を破る決定が不要な摩擦なのか、体験を根本的に改善する変化なのかを理解できない
    • まだ存在しない目標を基準にデザイン上の決定を評価できない
  • 同じデザイン原則でも、文脈によって異なる結果をもたらす
    • 銀行アプリに合うインターフェースが、子ども向け学習サービスにも適しているとは限らない
    • 伝統的な高級ブランドのビジュアル言語と、既存市場を揺さぶろうとするスタートアップのビジュアル言語は同じではあり得ない
  • ベストプラクティスは過去に効果があったものを説明するが、デザインは、未来が別の選択を求める時点を見極めなければならない

iPhone:既存の嗜好に従わなかった判断

  • iPhone以前のスマートフォン市場は物理キーボードを中心に形成されており、BlackBerryは本格的なモバイルコンピューティングには触覚入力が必要だという通念を象徴していた
  • ユーザーの嗜好、メーカー間の競争、既存製品の成功例はいずれも、物理キーボードの改善を支持していた
  • Appleは既存のスマートフォンを改善するのではなく、インターフェースそのものが消えたなら電話は何になり得るのかを問うた
  • 現在の嗜好だけを見ればキーボードの廃止は非合理に見えたが、マルチタッチ画面は電話を、ハードウェアに固定されず絶えず変化できるソフトウェア定義のデバイスへと変えた
  • この決定は既存製品の最適化ではなく、ユーザーがまだ経験していない未来への賭けだった
  • 最適化はすでに存在するものを改善するが、判断は次に何が存在すべきかを定める

協業がオーナーシップに取って代わるとき

  • デザイン提案にはプロダクトマネージャー、エンジニア、マーケティング、営業、経営陣、法務など複数のステークホルダーが参加し、それぞれの視点は実際に必要な情報を提供する
  • 問題は協業そのものではなく、協業が意思決定のオーナーシップに取って代わる瞬間に始まる
  • 参加者が増えるほど責任は消え、プロダクトに最も適した案よりも、会議を無事に通過する案が選ばれやすくなる
  • 最も強いアイデアは次第に最も安全なアイデアへと変わり、誰も平均的なデザインを直接求めていなくても、すべてのステークホルダーを同じように満足させようとする過程で平均が作られる
  • 組織はこれを整合(alignment)と呼ぶが、デザインにおいては方向性が侵食される過程になり得る
  • 委員会は、人々がすでに好むものを見つけることには強いが、まだ見たことのないものを作ることには弱い
  • イノベーションは、最初は不快に感じられ、後になって当然になる決定を必要とすることが多い

Mastercard:何を加えるかではなく何をなくすかを決めた

  • Mastercardの2016年ブランド刷新で重要だった決定は、ロゴの形を変えることよりも、さまざまな適用領域で社名を取り除いたことだった
  • 金融機関では認知度と信頼が重要であるため、名前を外す選択は、ステークホルダーの承認という観点では不必要に危険に見えたかもしれない
  • しかし、何十年にもわたって一貫して使われてきた重なり合う円形は、ブランドを単独で伝えるのに十分な意味を蓄積していた
  • 社名はもはやコミュニケーションに寄与しない重複要素になっていた
  • この刷新は流行のミニマリズムを適用したものではなく、もはや語る必要のない要素を見抜いた判断だった

測定可能な指標だけを最適化する危険

  • デジタルプロダクトでは、クリック、コンバージョン、エンゲージメント、維持率、滞在時間など、ほぼすべてのインタラクションを測定し、実験できる
  • これらの指標は現在の目標を基準に成果が出ているかを教えてくれるが、そもそも正しい目標を作っているのかは教えてくれない
  • 影響力のあるデジタル体験は、既存の形式を最適化するだけでは生まれなかった場合がある
  • New York Timesが2012年に公開したSnow Fall: The Avalanche at Tunnel Creekは、長文記事に動画、写真、アニメーション、地図、インタラクションを組み合わせ、デジタルストーリーテリングの新しい形式を作り出した
  • オンラインジャーナリズムが紙の新聞を画面に移す方式にとどまるべきだという前提から離れ、デジタル出版を独自の物語伝達空間として扱った
  • 読者が経験したことのない形式への需要は、事前に実験したりダッシュボードで測定したりできず、判断が先に下され、指標は後からついてきた
  • 最適化は現在を磨き、判断は未来を作る

デザインリーダーシップは判断を守る役割である

  • デザインリーダーの価値は、会議室で最も強い美的嗜好を持つことにあるのではない
  • 美学、プロダクト戦略、ユーザー行動、技術的制約、事業目標、ブランドを結び付け、一貫した視点へと統合する能力が重要である
  • デザインリーダーの責任は、意見の違いをなくすことではなく、最終的に解決することである
  • 健全なデザイン組織は、合意よりも明確なオーナーシップを基盤に運営される
    • フィードバックは決定を改善すべきである
    • フィードバックが責任者の決定に取って代わってはならない
  • オーナーシップが不明確だと、誰にも強い印象を与えないまま、全員を少しずつ満足させる方向へと動いていく
  • 委員会型デザインの結果は、たいてい明らかに悪いものではない
    • インターフェースは使える
    • タイポグラフィは整っている
    • フローは機能する
    • ブランドは一貫している
  • 問題は失敗ではなく、記憶に残らない有能さである

責任が審美眼を判断へと変える

  • 判断は生まれつきの直感ではなく、優れた仕事や歴史、比率、タイポグラフィ、構成、インタラクション、細部を学ぶことで形成される
  • 品質を見分ける能力は出発点にすぎず、競合する優先順位の間で選択し、不完全な確信のもとで方向性を守ってこそ判断は発達する
  • よい決定は、最初は人々を居心地悪くさせ、後になって初めて明白になることもある
  • 何が見栄えよく見えるかを知ることは前提条件であり、何が重要なのかを知る能力が審美眼をリーダーシップへと変える

AIが浮き彫りにする判断の空白

  • AIは人々が何を好むかを予測する能力を高め続け、組織もより多くの意見を集めるようになる
  • 嗜好予測と意見収集は有用だが、どちらも判断を生み出すものではない
  • 判断はシグナルを十分に足し合わせれば自動的に導かれるものではなく、文脈を理解し、トレードオフを受け入れ、何が存在すべきかを決める責任を負うときに生まれる
  • 今後、成果物を最も多く生成する能力は多くの人が持つようになり、重要な違いは無数の選択肢の中から追求すべき一つを見抜く能力になる
  • 審美眼は、美的嗜好や視覚的参照の集まりにとどまらない
    • 審美眼は品質を見分ける能力である
    • 判断は方向を選ぼうとする意志である
    • リーダーシップはその選択に責任を持つ役割である
  • AIは創作の方法を変えるが、何が存在する価値があるのかを決める責任までは変えられない
  • 審美眼はAIの助けを受け、挑戦され、改善され得るが、他者やシステムに委任することはできない

2件のコメント

 
brainer 2 시간 전

ついに taste を「審美眼」と訳すんですね!

 
kaist2015 2 시간 전

「最適化は現在を磨き、判断は未来をつくる」