- ニューヨーク・タイムズ などの原告側が、OpenAIに対してユーザーの ChatGPTおよびAPIデータの無期限保存 を求めている訴訟の状況
- OpenAIは、この要求が ユーザープライバシーに関する約束と相反する として、裁判所命令に積極的に 異議申し立てと控訴 を行っている
- 今回の保存命令は、ChatGPT Free、Plus、Pro、Team、一般API の利用者にのみ適用され、Enterprise/EduおよびZDR API の利用者は対象外
- 削除済みデータについても別システムで 法的保全 する必要があり、アクセス権限は 厳格に制限されたOpenAIの法務・セキュリティチーム に限定される
- OpenAIは プライバシー保護を最優先の価値と位置づけ、あらゆる法的手続きでユーザー保護のために継続して対応する方針
How we’re responding to The New York Times’ data demands in order to protect user privacy
- ニューヨーク・タイムズを含む原告らは、OpenAIに対する訴訟で 一般向けChatGPTおよびAPI顧客データを無期限に保存するよう要求 している
- この要求は、OpenAIがユーザーに約束したプライバシー原則 と本質的に衝突し、業界標準およびプライバシー保護水準を弱めるもの
- OpenAIはこの要求を 過度なもの と判断し、ユーザープライバシーを最優先 に控訴手続きを進めている
主な質問と回答
1. ニューヨーク・タイムズなど原告の要求理由
- ニューヨーク・タイムズはOpenAIを提訴する中で、訴訟に有利な証拠を見つけられるかもしれないという推測 に基づき、すべてのユーザーコンテンツの無期限保存を裁判所に求めた
- OpenAIは、この要求が ユーザープライバシーを脅かす だけでなく、訴訟解決にも実質的な助けにならないと判断している
- ChatGPT Free、Plus、Pro、Team、一般APIの利用者には影響があるが、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Edu、Zero Data Retention API顧客は対象外
2. OpenAIの法的対応
- OpenAIは当初から、すべての出力データの保存要求は過度 であり、プライバシーポリシーと相反すると主張して反対意見を提出した
- Magistrate Judgeの場でChatGPT Enterpriseは例外 であることが確認された
- District Court Judgeへの追加控訴 を進めている
3. ビジネス顧客のZero Data Retention契約者
- Zero Data Retention APIを利用中のビジネス顧客は、入力・出力データが保存されないため影響を受けない
4. ChatGPTデータを削除した場合
- 一般消費者アカウントは訴訟の影響を受ける可能性があるが、Enterprise・Edu顧客およびZero Data Retention API利用者 は影響を受けない
5. データ保存方式とアクセス権限
- 裁判所命令の対象となるデータは、別個のセキュアなシステムに分離保存 される
- 当該データは 法的義務の履行以外の目的では使用不可 であり、アクセス権限は厳格に制限されたOpenAIの法務およびセキュリティチームの少数メンバーに限定される
6. データの外部共有の可能性
- 保存されたデータが ニューヨーク・タイムズなど外部へ自動的に渡されることはない
- 継続的な情報開示要求があった場合も、OpenAIはプライバシー保護のため積極的に対応する予定
7. データ保存期間と終了時点
- 現在、裁判所命令によりユーザーデータの無期限保存が強制 されているが、これに対して積極的に法的対応を進めている
- 法的対応が成功すれば、従来のデータ保存ポリシーに戻れる可能性がある
8. GDPRなどプライバシー法違反の有無
- 裁判所命令に従って法的義務は果たしているが、ニューヨーク・タイムズの要求はOpenAIのプライバシー基準と相反 している
- これに対する 控訴およびポリシー対応 を継続している
9. モデル学習ポリシー変更の有無
- ビジネス顧客データは 基本的にモデル学習に利用されず、今回の命令によるポリシー変更もない
- 一般消費者は 個別設定に応じて 学習データへの利用可否を直接制御でき、この命令による影響はない
10. ユーザーへの情報提供と透明性
- OpenAIは 継続的な情報提供と透明性の維持 を約束している
- 裁判所命令の変更やユーザーデータへの影響が生じた場合は、速やかに案内する予定
11. データ保存ポリシー要約
- ChatGPT(Free/Plus/Pro): 会話またはアカウントを削除すると、データは直ちにアカウントから削除され、30日以内に完全削除予定
- ChatGPT Team: 各ユーザーが会話保存の有無を制御可能で、削除済み/未保存データは30日以内に削除(法的義務を除く)
- ChatGPT Enterprise/Edu: ワークスペース管理者がデータ保存期間を管理し、削除された会話は30日以内に削除(法的義務を除く)
- API: ビジネス利用者はアプリケーション状態管理のため、保存期間と方法を直接選択可能で、API入力・出力データは30日後にログから削除(法的義務を除く)
- Zero Data Retention API: 入力・出力データがそもそも保存されない場合がある
結論
- OpenAIは ユーザーの信頼とプライバシー保護 をポリシーの最優先事項とし、法的な挑戦に対して継続的に対応 している
- ビジネス向け・教育向け、ZDR APIなど 特定の顧客層には影響がなく、一般消費者データには別途保護措置が講じられている
- 法的状況の変化とユーザーデータ保護方針 について、透明性をもって案内していく方針
1件のコメント
Hacker Newsの意見