Craigslistはインターネットに残された最後の本物の場所
(wired.com)Is Craigslist the Last Real Place on the Internet?
- Craigslistは、AI・アルゴリズム中心の現代インターネットにおいて失われつつある初期インターネットの純粋さと真正性を保つ最後の本物の空間と評価されている
- ミレニアル世代や若い世代もいまなおCraigslistを日常的に利用しており、clout-chasingやvirality中心の他のプラットフォーム(TikTok、Instagram、Xなど)を避ける傾向がある
Craigslistの独特な特徴
- アルゴリズムなし → ユーザーの自律性を最大化し、予測不能なつながりを促進
- 匿名性 → 公開プロフィール、いいね、フォロワー、rating systemが一切ない → clout競争を抑制
- プライバシー重視 → ユーザーデータの販売を拒否し、最小限の広告収益モデルを維持
- 「ungentrified internet」(Jessa Lingel教授)→ 商業化やAI導入で変質した他のプラットフォームとの対比
実際のユーザー事例
- Megan Koester(コメディアン・作家)
- 15年前、Craigslistでインターネットポルノのレビュー仕事を得た
- 家賃統制アパートを見つけ、モハーヴェ砂漠の土地を購入した後、無料セクションで家具や床材をそろえた
- 「There’s a purity to it.」 / 「I’m ride or die.」
- Kat Toledo(コメディアン)
- ロマンス、住居、法心理学者のアシスタント仕事などを見つけた
- スタンドアップショーのcohost募集時、独特な応募者たち(宗教再現俳優、泣くのをこらえる俳優など)が集まった
- 「The real freaks come out on Craigslist.」 / 「random factor」が魅力
創造的・文化的活用
- HBO The Rehearsal、Amazon Freevee Jury Duty のような実験的なテレビ番組のキャスティングに使用
- アート、演劇、風変わりなプロジェクトの募集に理想的な場所
歴史的背景と生存戦略
- 1995年、Craig Newmarkがサンフランシスコ地域のメールリストとして開始
- eBayによる買収の試み → 10年にわたる法廷闘争の末、2015年に独立を回復
- 2018年のFOSTA-SESTA法案により「casual encounters」・personalsセクションを閉鎖(missed connectionsは維持)
- 現在:月間1億500万人のユーザー、米国ウェブサイト順位40位
- 収益:gigs・goods・apartmentsの広告にのみ少額の手数料を課す
筆者の結論的評価
- Craigslistは、シンプルさ・プライバシー・コミュニティ中心という初期インターネットの価値を最後まで守っている
- AI時代の商業化・監視資本主義に抵抗するユートピア的空間
- 「When something is structured so simply and really does serve the community, and it doesn't ask for much? That’s what survives.」(Kat Toledo)
- Megan Koester: 「I’m gonna keep looking at Craigslist until I die.」(またはCraigが死ぬまで)
Craigslistは不完全で危険要素もあるが、**現代インターネットでほとんど失われた『本当に人と人を結ぶつながり』**をいまなお可能にしている希少な場所だ。
2件のコメント
Craigslist がまだ生きていたんですね?!
こういうものがあること自体知らなかったのですが、どこか懐かしさを感じる空間ですね。昔のインターネット黎明期の雰囲気もあるし、PC通信の時代も思い出します。
私も最近は、スペルチェックすらせずにただ雑多に運営する匿名ブログみたいなものを一つ作ってみようかな、という気になっています。年のせいなのか、個人的な症状なのか、社会全体に現れている現象なのかははっきりしませんが、確かに最近はスロップが少し疲れるようになってきました。