- 企業コラボレーションの中核ツールである Slackの閉鎖的なデータポリシー が、企業知識へのアクセスを妨げている
- Claude は優れたAIツールだが、グループ会話機能がなく、実際の業務コラボレーションには限界がある
- Slackは データアクセス制限と高額な価格設定 により、企業顧客にとって不合理な構造を提供している
- Anthropicがオープンなデータアクセスと相互運用性を保証した「NewSlack」 を作れば、Slackの代替になり得る
- これは 企業データエコシステム全体の開放性とイノベーション を促進できる決定的な契機である
Slackの限界と新たな必要性
- Slackはメールや会話を置き換える 主要なコラボレーションプラットフォーム であり、企業の質問、議論、意思決定はすべてここで行われる
- このメッセージ記録は、会社の 集合知(tribal knowledge) を蓄積した形である
- しかし、この知識は 閉鎖的なデータアクセス方針 のために閉じ込められている
- このような状況において 新しいSlackが必要 であり、その適任者として Anthropic が挙げられている
Claudeの限界:グループ会話の欠如
- Claude は現在 1:1の会話のみ対応 しており、実際の業務のように複数人が参加するグループコラボレーションには不向きである
- Slackスレッドの文脈をClaudeに伝えるには、コピー&ペースト を繰り返さなければならず非効率が生じる
- Claudeと Claude Code はSlack内で 対等な会話参加者 として動作すべきである
- しかし、Slackの データアクセス制限 によって統合は不可能な状態である
Slackのデータポリシーの問題
- 多くの企業の 中核的なテキストデータ保存先 がSlackにあり、これは会社運営のリアルタイム記録である
- Slackのデータアクセスポリシーは事実上 「不許可(No)」 に近く、AIエージェントが活用できない構造 になっている
- 企業向けソフトウェアが オープンAPI を提供する理由は顧客要望と競争にあり、
競争こそがSlackの閉鎖性を変える唯一の方法 として示されている
Slackの脆弱性と価格の問題
- Slackが ネットワーク効果によって盤石である という認識は誤りだと指摘されている
- Slack Connectチャンネルは一部パートナーとの接続にすぎず、代替可能性 がある
- Claudeが統合された新しいSlack は、既存のSlackのネットワーク効果を相殺するほどの利点になり得る
- Slackは Enterprise+プラン が必要で 過度に高額 であり、
FivetranはSlackのコストが G Suite全体のコストと同程度 だと明かしている
NewSlackとClaudeの結合可能性
- NewSlack + Claude のバンドルは、全従業員に提供する価値のある組み合わせとして提示されている
- AI利用頻度が低い従業員も 標準シート料金プラン で含めることができる
- AI懐疑派 も、グループチャット内で同僚がClaudeを活用する様子を見ながら自然に参加できる
- Anthropicが オープンなデータアクセスと相互運用性 を保証するなら、
Slackの閉鎖的なエコシステムを転換させる潜在力 を持つ
オープンなデータエコシステムへの転換
- NewSlackは過去の失敗を繰り返さず、公開されたデータアクセスの約束 を行うべきである
- Anthropicは 原則を守る企業としての信頼 をすでに確立している
- Anthropicが成功するSlack代替を構築できれば、
企業データエコシステム全体の開放性とイノベーション を促進できる
- 結論として、「Slackは閉鎖的データのワーテルローになるだろう」 とされ、
Anthropicが新しいSlackを作るべきだという要求 で文章は締めくくられている
1件のコメント
Hacker Newsのコメント
これは本当にとんでもないたとえに思える
電力会社が電気を運ぶからといって、人も運べるはずだと考えるようなものだ
もしそんなに簡単なら、とっくに Teams はまともになっていただろうし、Matrix が主流になり、Discord は別のコミュニティに置き換えられていたはずだ
自分も好きになりたいが、数か月おきにまた試してみても、いまだに準備不足な感じがする
私の地域の電気鉄道会社もかつて電気を販売していて、社名に “and Light” を付けていた時代があった
Slack の**データポリシーが「No」**であることが、むしろ企業が安心して使う理由でもある
それを変えたら、その信頼も一緒に失われるだろう
なぜ Anthropic に頼むのか分からない
むしろMatrix、Signal、Keybaseのようなオープンなシステムの上に構築した方がいいと思う
Slack や Discord から抜け出すべきだという点には同意するが、特定企業に依存すれば同じ失敗を繰り返すことになる
私たちが作るシステムは**ハック可能性(hackable)**を前提にしているべきだ
ただ、オープンであるだけではユーザーを引き付けにくいので、Anthropic がこれを計画しているならデータの開放性も含めてほしい
でもその中で人々が互いに会話し始めたら、結局それは Slack になる
企業の CEO ブログにこんな記事を載せるのは妙だ
AI があまりに簡単にコンテンツを作れてしまうせいで、**「なぜ作るのか」**を問わなくなった結果のように見える
なぜ Fivetran が Slack がイマイチだという公開書簡を書く必要があるのか疑問だ
LLM がなければ、書いている途中で「これは公開する価値がない」と気づいていたはずだ
単に AI トレンドに便乗したいだけのコンテンツにすぎない
元記事リンク
Fivetran はユーザーから悪名高い
みんな Slack や Teams を嫌っているのに、いまだにより良いグループチャットを誰も作れていないという事実の方がむしろ驚きだ
「ダサくない Slack」なんて存在しない
Anthropic がそれを作れると信じるのは現実が見えていない
Slack は組織間の結び付き(lock-in)があまりに強い
人々を移行させるには、今より10倍優れたコラボレーションモデルを作り、それがより良いと納得させなければならない
それでも挑戦する人たちには幸運を祈る
うちの会社でも外部パートナーの大半は Gmail や Google Workspace でログインしている
Slack や Teams が失敗するのも、この二つを無理やり混ぜようとしているからだ
Slack は完璧ではないが、意図された通りに動作している
すでにボットや AI エージェントで拡張することも可能だ
うちの会社では規定上、すべてのメッセージを保管アーカイブするツールを使っている
大企業ならこのプロセスをもっと精緻に運用しているはずだ
だから聞きたい――これは何の問題を解決するのか
AI エージェントが文脈を活用しにくい
Slack は Claude のような AI を深く統合することを決して許さないだろう
まもなく完全にカスタマイズ可能な版を月2万ドル程度で自前構築できるようになるだろう
従業員が多いなら、こちらの方が合理的だ
Zulipを試してみることを勧める
Slack からの移行も簡単で、メッセージ、ファイル、ユーザーをそのまま移せる
Mattermostも最近はかなり良い
公式サイト
最近のバージョンでセルフホストのメッセージ数制限を入れてしまってがっかりした
結局、週末の間に自分で代替品を作ってしまい、オープンソースで公開しようとしてやめた
だから今は Mattermost を勧めにくい
Slack のデータアクセス方針が「No」だというのはその通りだが、
肝心のその問題を扱うブログ記事には具体的な説明がない
データを完全に**囲い込み(walled garden)**の中に閉じ込めている